10月30日診察日記

急に嘔吐を繰り返し元気がなくなったヒャンギちゃん。

エコーでみると十二指腸が、ひだ状に蛇行し、腸管中心部分に一本の真っすぐなラインがみえていたので、紐状異物を疑い内視鏡検査を実施。

すると、いつ食べたか分からないプラスチックの破片と座布団の紐がからまり合って胃の出口(幽門)に詰まっていました。

どれだけの長さの紐を食べたかがわかりませんでしたが、内視鏡で一発でとりきれ、立ち会っていてくれたお父さんも大喜びでした。

紐の一部が切れて残っていないか心配しましたが、その後の腸管の動きは正常になりご飯もバクバク食べてくれました。

お父さんの決断に感謝です。

10月19日診察日記

本日遠方から来る患者さんと話していて、どうしてここまで通っているのかを話した時に、「先生のブログを見て」と言われて見てくれている人がいるんだと奮起して本日勉強したことを投稿します。

メラノーマについて

メラノーマとは、口の中や皮膚にできる黒い色素の腫瘍です。

口の中と皮膚では、悪性度が違います。

口の中は、ほとんどが悪性です。悪性とは転移することで、口腔内のメラノーマは肺へ転移していき命を奪っていきます。

皮膚は逆に良性(転移しない)のものが多く、外科的に摘出することで根治します。ただし、爪にできるものは、悪性度が高くなっているので術後の転移には注意が必要です。

今回、10年以上診させていただいている子が口の中にメラノーマができ、飼い主さんからたくさんの質問を受けて上手く説明できないこともあったので頭の中を整理していきます。

口の中にできるメラノーマの中でも口唇にできるは生存期間が長く(1年生存率57%)、小さい腫瘍が予後が良好(1年生存率37%)。

小さい腫瘍とは、ステージ1の直径2cm以下のもので、生存期間は中央値で511日にたいして、

ステージ2~3の直径2~4cm以上になると生存期間は164日と短くなる。

ただし、手術(下顎骨切除術や上顎骨切除術)と抗がん剤治療を実施した場合。

積極的な外科手術をしなかった場合の生存期間は、約60日と極端に短くなる。

ステージ4は、遠隔転移がおこっており死亡例の80%に肺転移をおこしている。

末期になるまで肺への転移を認めないことから定期的な肺のレントゲンは予後を知る上で重要である。

治療としては外科的摘出が第一選択である。大きくなった腫瘍に抗がん剤単独では効果はなく外科手術の補助的で用いる。

外科手術もステージ1では有効だが、ステージ2以上になると生存期間は短くなる。
(上記のステージ1での生存期間511日、ステージ2以上164日)

放射線治療は、手術を選択しない場合に有効だが毎回麻酔をかける必要がることと放射線治療ができる施設が限られている。

海外では、メラノーマワクチンがありステージ2の1年間生存率は79%、

ステージ3でも77%、ステージ4まで進行していても40%と驚異的な治療成績が報告されている。

国内では、治験段階であるが早く使用できる事を望む。

10月1日は、臨時休診となります。

10月1日は、子供の運動会のために臨時休診とさせていただきます。

ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。

尚、緊急時には病院の留守番電話に名前と電話番語を録音していただいたら、後ほどご連絡いたします。

その為に電話番号はゆっくり吹き込んでください。

15分経っても折り返しがない場合は、電話ができない状況だと思ってください。